世界では、国と企業が連携して世界的な気候変動に取り組むことが求められています。人間が引き起こした気候変動によって、人々、インフラストラクチャ、エコシステム(世界的な気温上昇、頻度を増した酷暑、一部の地域での極端な降雨、一部の地域での干ばつなど)に目に見える影響を与えてきました。イートンは、気候変動の脅威に対するグローバルな対応と、持続可能な開発の推進に向けて、自らの役割を果たすことに情熱を注いでいます。
生活の質と環境を改善するというミッションを追求するため、当社は、世界の気温上昇を1.5℃に抑えるという世界的な運動に参加し、科学的根拠に基づく目標(SBT)の達成に尽力しています。科学的根拠に基づく目標(SBT)とは、破滅的な気候変動を抑制するため、世界の温室効果ガスの排出量削減に必要なものを客観的かつ科学的に評価したものです。この目標には、2030年までに事業活動に伴う炭素排出量を50%以上削減することや、カーボンニュートラルな事業活動の達成が含まれています。当社はまた、バリューチェーンを介して発生する間接的な炭素排出量を15%削減します。
イートンは2015年以来、事業活動に伴い排出される温室効果ガスの総量を206,546トン削減しました。これは16%の減少に相当し、目標達成に向かって順調に進んでいることを示しています。イートンは2030年までに、気温上昇を1.5℃に抑える気候シナリオに沿って、スコープ1および2の温室効果ガス排出量を2018年ベースラインから50%削減するという、科学的根拠に基づいた目標を達成することに尽力しています。最新の公開データは以下の表に記載しています。詳しくは、持続可能性レポートをご覧ください。
| スコープ1:排出量 | 天然ガス、その他の固定・移動用燃料、フリート、冷媒、廃水処理からのCO2換算285,955トン(CY2019年) |
| スコープ2:市場ベース |
市場ベースのアプローチによる電力購入に基づくCO2換算780,208トン(CY2019年) |
| スコープ2:ロケーションベース | ロケーションベースのアプローチによる購入電力に基づくCO2換算834,442トン(CY2019年) |
| スコープ3: | バリューチェーンおよび製品使用時の排出量CO2換算47,977,976トン |
イートンのGHGデータは、独立した検証機関が検証を行っています。この検証により、スコープ1排出量(企業が所有または管理する発生源からの直接的排出量)とスコープ2排出量(GHG排出の可能性のある商品や資源からの、電力の購入を中心とした間接的排出量)について、「合理的」なレベルが保証されます。スコープ3の検証には、二酸化炭素換算(CO2e)の排出量に対する「限定的」な保証が含まれています。公開されているイートンの最新の検証報告書はこちらです。
イートンビジネスシステム担当エグゼクティブバイスプレジデントのHarold Jonesが、お客様と一緒に地球の健全性を取り戻す取り組みについてご説明します。